特集 インフルエンザに備える
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加地 正郎
,
武内 可尚
,
柏木 征三郎
,
稲松 孝思
,
渡辺 彰
,
高橋 理
,
小林 隆夫
pp.998-999
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902859
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Q1 インフルエンザにおける化学療法はど のように考えればよいのでしょうか.
A 病原のインフルエンザウイルスに対しては化学療法剤は効果はありませんが,細菌の二次感染による肺炎あるいは中耳炎,副鼻腔炎などの合併症に対しては化学療法が必要となります. 問題となるのは,こうした二次感染菌による合併症を予防する目的の予防的化学療法です.高齢者をはじめ,慢性呼吸疾患,心疾患(僧帽弁膜症,うっ血性心不全),腎不全,糖尿病の患者などのハイリスクグループで肺炎合併症を起こしやすいと考えられる場合には予防的化学療法が行われますが,それも一律にではなく,ケースバイケースで考慮すべきです.
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