外来で見逃された症例―あなたの診断は?・14
両下腿に著明な浮腫を生じた神経性食欲不振症の女性
馬杉 綾子
1
,
生坂 政臣
1
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科
pp.949,1028
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902848
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症例:26歳,女性.1ヵ月前より両下腿に浮腫が出現し,次第に増強してきたため,当科受診.半年前から,神経性食欲不振症にて精神科に通院中.身長154cm,体重30kg,血圧102/70mmHg,脈拍86回/min,体温36.8℃.身体診察では両下腿に著明な圧痕浮腫を認める以外に明らかな異常なし.血算・生化学検査,胸部X線撮影は正常範囲であった.下腿圧痕浮腫像(図1)および腹部X線写真(図2)を示す.
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