膠原病診療のブレークスルー 早期診断・早期治療のポイント
膠原病の難治性病態の早期診断・早期治療のこつ ループス膀胱炎
小松 八千代
1
,
深谷 修作
,
吉田 俊治
1藤田保健衛生大学 リウマチ・感染症内科
キーワード:
Steroids
,
抗炎症剤
,
超音波診断
,
膀胱鏡法
,
早期診断
,
腹部CT
,
膀胱炎-ループス
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents
,
Cystoscopy
,
Steroids
,
Ultrasonography
,
Early Diagnosis
pp.720-723
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008167399
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ループス膀胱炎は、全身性エリテマトーデス(SLE)に間質性膀胱炎を伴った比較的まれな病態である。膀胱炎症状以外に消化器症状が先行することも多く、中枢神経症状や皮膚症状など、全身に多彩な症状を伴うこともある。SLEの疾患活動期に一致して、発症することが多い。SLEに由来する全身的な血管炎で、とくに膀胱や消化器の間質に強く現れた病態と考えられる。発症早期にステロイド治療を開始すると、治療反応性がよい。治療が遅れると不可逆的な病態になるため、早期診断・早期治療が重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008