特集 コミュニケーション上手な医師になる
トピックス
私のコミュニケーション・スキル
白浜 雅司
1
1三瀬村国民健康保険診療所
pp.817
発行日 1995年9月15日
Published Date 1995/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901620
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大学病院の総合外来から,人口1,800人の山村の診療所に移って半年,コミュニケーションは第一線での医療を効果的に進めるうえで最大の武器であると痛感させられている.筆者が心がけているいくつかのことを述べる.
①再診の人にも「何か変わったことはありませんか.」とたずねる.患者が多くなると「お変わりありませんね.」と言って話を切りたい誘惑にかられることがあるが,患者はただでさえ,医者の前では話しにくいのだと考え,必ず何か1つでも問題点をカルテに書き込むように心がけている.その問題点を次の受診時に「○○はどうなりましたか」とたずねる.些細なことかもしれないが,このようなことの積み重ねが良好な患者医師関係を作り上げていくように思われる.
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