Japanese
English
特集 在宅医療を成功させる
在宅医療の基本
利用できる福祉サービス
Menu of Social Service for Home Care
畑野 栄治
1
1はたのリハビリ整形外科
pp.593-595
発行日 1995年7月15日
Published Date 1995/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901553
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
少子長命化の日本では「介護は嫁に,遺産は娘に」的な低開発国型介護は不可能になってきている.今からは社会的介護,すなわち,医療・保健・福祉などの社会資源を効率的に利用する時代である.ただ,老人福祉法の改正により保健福祉の権限が国・県から市町村に移されているので,在宅福祉サービスの量と質は市町村の熱意・財政状態などによって異なる(表1).寝たきりのゼロの隣にあるわが町は寝たきりばかりという事態になりかねない.保健・福祉サービスメニューの豊かな市町村にお年寄りが転居しているという話も耳にする.したがって,これからは地域住民自身が積極的に最寄りの市町村に対して保健・福祉の充実を直接に働きかける必要がある.
さて,介護疲れで介護者が先に倒れることのないように在宅生活を支援するためには3つのMが必要である.それはMan (マンパワー),Machine (福祉用具や補装具),Money (お金)である.3つのMに関する在宅福祉メニューを紹介する.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.