Japanese
English
特集 在宅医療を成功させる
在宅医療の基本
病診連携のしかた
How to Make Relationship Between Hospitals and Clinics
福島 弘毅
1
1福島外科クリニック
pp.590-592
発行日 1995年7月15日
Published Date 1995/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901552
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
地域医療にとって病病・病診連携は必要不可欠の問題であることは言うまでもないが,大病院,中小病院,診療所それぞれが,診療報酬体系の不備や医療機関情報の不足,相互の立場の認識不足から,医師個人のレベルの連携は別として,地域医療全体の連携はあまりうまくいっていないのが現状である.特に在宅医療をしている要介護者にかかわる病診連携は決してスムーズではない.地方小都市ではうまくいっている例の報告もあるが,大都市ではなかなか難しく,システムはできてもうまく稼働している例は少ない.
うまく病診連携をするには個々のレベルで努力すべきこと(関係医師の相互信頼による連携)と地域医師会のレベルでの努力すべきこと(地域医療の連携体制のシステム化)の2つがあり,ともに在宅医療を充実させるためには欠かせないものであろう.本稿では横浜市港北区医師会(J1)で在宅医療を担当している経験から,主として往診している診療所医師側からみた病診連携について述べる.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.