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特集 肥満の総合診療
治療
肥満者の心理
The Mental States of the Obese Persons
白山 正人
1
1東京大学教育学部体育学・スポーツ科学研究室
pp.1014-1016
発行日 1993年11月15日
Published Date 1993/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901011
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■摂食には,ストレスを解消し,精神を安定化させる作用がある.肥満者の場合,このことを求めて過食することが多い.
■肥満者は空腹感という内的条件より,食物がそこにあるかどうかといった外的条件に左右されやすい.しかしこの特徴は,従来言われていたほど大きくないという報告もある.
■減食は無理のない範囲で行わないと,抑うつや情緒不安定を招来し,挫折の原因となることを心得ておかなくてはならない.
■精神障害者の肥満は,向精神薬と精神療法による治療が前提である.一般人と心理状態が異なるので,治療には困難さが増す.
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