特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅵ.注意すべき状態の患者への薬物療法
13.高度肥満者
川村 功
1
1石橋総合病院外科
pp.266-267
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901021
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なぜ注意すべき状態なのか
肥満は体組成のなかで脂肪組織が増えてしまい体重の増加をきたした状態である.高度肥満者とは明確な規定がないが,肥満度が170%以上またはBMI(body mass index)が35以上のものという線が大方の首肯するところである.ちなみに肥満度が200%を越えると重症肥満とし,外科治療法の対象となる1).このような重症肥満に対しての手術に際しては,数多くのリスクファクターを含んでいるために,厳格な術前,術中,術後の管理を要する.
それでは,なぜ著しい肥満者にはそのような問題があるのであろうか.
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