Japanese
English
特集 呼吸筋
肥満者の横隔膜について
Diaphragm in the obese subjects
箭原 修
1
,
佐々木 信博
1
,
小野寺 壮吉
1
Osamu Yahara
1
,
Nobuhiro Sasaki
1
,
Soukichi Onodera
1
1旭川医科大学第一内科
1The First Department of Internal Medicine, Asahikawa Medical College
pp.1093-1099
発行日 1985年9月15日
Published Date 1985/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204737
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肥満(obesity)とは体構成に占める脂肪組織が異常に増加する状態で,多臓器に悪影響をおよぼす。肺に関しては,呼吸機能の低下をきたすことは以前より良く知られているところである。さらに肥満者に特徴的な疾患として,1956年Burwellら1)が,閉塞性換気障害を伴わないにもかかわらず肺胞低換気を呈し,一連の症状を伴うPickwickian syndromeを報告して以来,一層肥満と呼吸機能の関わりが注目されるようになってきた。しかし,肥満者における呼吸筋,とくに横隔膜の組織化学的な検索を含めた形態や機能については不明な点が多い。本稿では肥満者の四肢筋との比較から横隔膜の組織化学や生理について述べ,呼吸機能や体重減少による影響について触れてみたい。
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