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特集 リンパ節腫脹の臨床
腫瘍性疾患によるリンパ節腫脹
白血病
Lymphadenopathy in Leukemia
新保 卓郎
1
1国立東京第二病院総合診療科
pp.717-719
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900923
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■白血病ではリンパ節腫脹を来しやすくその頻度は約15~75%である.ただしリンパ節腫脹は著明ではなく,これが受診の契機になることは少ない.
■急性白血病の診断に有用な他の症状,徴候として発熱(感染症状),鼻出血,紫斑(出血症状),動悸,倦怠感(貧血症状)などの他,浸潤による徴候として肝脾腫,胸骨叩打痛がある.このような症状,徴候があれば,血液検査が必要である.
■急性白血病と伝染性単核球症との鑑別に注意する.
■確定診断は骨髄検査によらなければならない.白血病であればリンパ節生検の必要はない.
■慢性骨髄性白血病でもリンパ節腫脹を来すがあまり顕著ではない.慢性リンパ性白血病ではリンパ節腫脹は主要症状だが本邦での罹患率は少ない.
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