Japanese
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特集 臨床医のコモンセンス・1―内科医に必要な他科知識
外科
鼠径ヘルニア
Inguinal Hernia
畑尾 正彦
1
Masahiko Hatao
1
1武蔵野赤十字病院外科
pp.852-853
発行日 1992年10月15日
Published Date 1992/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900587
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- Abstract 文献概要
・鼠径ヘルニアとは,腹腔内臓器が脱出して鼠径部に膨隆をみるもので,外鼠径ヘルニアと内鼠径ヘルニアとがある.
・診察室で膨隆が見られないときは,本人・家族の話と他覚的所見(主にsilk sign(→1)と精索肥厚)とを併せて診断する.
・保存的治療でヘルニアが治ることはない.小児の鼠径ヘルニアは診断がつき次第,早めの手術を勧めるのが原則である.
・ヘルニアの手術は,通常の外科医であれば,どこに相談されてもよいが,幼若乳児や再発ヘルニアでは経験のある病院が望ましい.
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