特集 癌患者の症状を緩和する
Grand Rounds 症例検討会
癌患者が退院できる条件
岡田 知也
1
,
鈴木 とし子
2
,
高橋 允子
2
,
加城 貴美子
2
,
高橋 幸則
1
1東京都済生会中央病院内科
2東京都済生会中央病院
pp.407-411
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900431
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癌患者の治療は,最初は治癒を目指すところから始まり,それができなくなってくると保存的な治療になり,最後の段階では緩和的な治療に終始するという経過をとる.
いろいろな段階の患者が,入院や退院を繰り返すことになるが,必然的に末期になるに従って入院の期間が長くなってしまう.しかしターミナルに近づけばなおのこと,苦痛のない意義のある生活を送ってもらうために,家での生活を少しでも長くとれるようにと考えて退院をすすめる.本特集の締めくくりとして最近経験した3症例を取り上げて,末期の患者の退院について考えていきたい.
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