Japanese
English
特集 癌患者の症状を緩和する
在宅での栄養管理
Home Nutrition for End-stage Cancer Patients
片桐 ちゑ子
1
,
山川 泰
1
,
石崎 達郎
2
Chieko Katagiri
1
,
Yasushi Yamakawa
1
,
Tatsuro Ishizaki
2
1特定医療法人関越病院
2帝京大学公衆衛生学教室
pp.401-403
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900428
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
癌患者は,栄養不良の状態に置かれていることが多い.したがって,栄養状態の改善のために,栄養補給を行っていくことは,癌末期患者の生活の質を向上させることにつながっていく.そのために,
・患者の栄養状態の評価を行い,現在の状態を正しく把握していく.
・末期に至って,姑息的な治療であっても最低限1000kcal/day,蛋白質は,1.0~1.5g/kgを維持して蛋白消費を補う.
・消化管の通過障害がない場合は,なるべく経口摂取をすすめる.経口摂取できるということは,患者の精神的な安楽につながる.
・長年の食習慣を大切にした食事内容を考え,調理方法,材料の工夫をしていく.
・十分な食事ができなくなったときは,非経口的栄養(経管栄養,中心静脈栄養)を併用する.
・介護する家族の経済的負担を考慮していく.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.