歯~とぴあ―臨床医のための歯の話・1
8020
鈴木 俊夫
1
Toshio Suzuki
1
1鈴木歯科医院
pp.174
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900362
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わが国の平均寿命は年々延び,1989年には男75.9歳,女81.8歳に達している.しかし,健康の維持増進に深くかかわっている"口腔"の機能についてみると,"歯の寿命"は平均寿命とは大きくかけ離れ,1987年の調査によると,50.4歳となっている.このことは,最後の歯を失ってから,男25年,女30年もの長期間,言い換えれば人生の1/3,歯がない時を過ごすことになる.
口腔内の状態は,症例によりさまざまな状況を呈しており,その大きな要因として,患者・家族の過去に受けてきた健康・保健などに関する教育・経験や経済力,また口腔に対する関心度や理解力,食生活など日常生活習慣がなど考えられる.
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