特別寄稿
介護予防を考える―8020から
鈴木 俊夫
1
1鈴木歯科医院
pp.456-457
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100583
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介護保険制度が,平成12年度から施行されています.平成18年度には大幅な見直しがなされ,新たに予防給付が,介護給付から独立しました.
予防給付の対象者は,要支援と要介護1の約60%と推定されています.
また通所系で,予防給付と介護給付に,個別機能訓練体制,運動器機能向上体制,栄養マネジメント体制,口腔機能向上体制の,4種類の加算体制が新たに整備されました.
歯科領域で見れば,口腔機能向上が導入されたことは喜ばしいことですが,月2回3か月,1回100単位(1,000円相当)で,アセスメント,モニタリング,報告書(予防給付では,包括支援センターへ提出)作成など,煩雑さがつきまとい,また,包括支援センターで該当のケアプランが作成され,かつ,本人の同意が得られないと実施できません.したがって実際には,歯科衛生士が雇用されて実施するには,かなり難しいのではないかと思われます.あくまでも推測の域を出ませんが,通所系の20%程度しか,体制加算を申請するところがないのではないかと思われます.
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