JIM Lecture
皮膚科のプライマリケア
宮地 良樹
1
Yoshiki Miyachi
1
1天理よろづ相談所病院皮膚科
pp.167-169
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900358
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一般医に求められる皮膚科プライマリケア
皮膚科専門医が不足し,大都市や大病院に偏在するわが国では,皮膚科疾患の約50%を一般医あるいは他科医が診察している計算になる.したがって,一般医に求められるプライマリケアとしては,①ありふれた皮膚疾患(湿疹・皮膚炎群(☞1),白癬症,痤瘡など)の治療,②皮膚科専門医にゆだねるべき疾患の判断,③皮膚科emergencyへの対処の3点となる.
皮膚疾患は多彩で,難解と思われがちであるが,本態が炎症か腫瘍か,病変が表皮か真皮か付属器か,と単純化して考えると理解しやすい.本稿では,一般医が必ず遭遇する皮膚疾患のプライマリケアについて,最もわかりやすいと思われる発疹別の分類で解説する.
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