特集 公衆衛生とプライマリ・ケア
公衆衛生とプライマリ・ケア
多田羅 浩三
1
1大阪大学大学院医学系研究科社会環境医学
pp.574-578
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100919
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公衆衛生とプライマリ・ケアは,ともに地域にあって住民の健康の保持,増進,疾病の予防,克服を目指すという貴重な役割を担っている.しかしその制度は,各国においてそれぞれ固有の特徴を有しているのが現状である.その中でイギリスのプライマリ・ケア体制は,長い歴史の中で世界のモデルともなっており,典型的な発展の系譜を有しているといえる.
そこで本稿では,イギリスにおけるプライマリ・ケア体制のあゆみについて考察し,わが国の公衆衛生,第一線医療の特徴を明確にして,その上に立って日本の第一線医療を担う医師に対し,公衆衛生から何を期待するか論述したいと思う.
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