Dear Doctors―医師への手紙
化学療法時の食事―患者の立場から
岩井 くに
pp.43
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900315
- 有料閲覧
- 文献概要
よもや自分が受けることはあるまいと思っていたchemotherapyを受けることになってしまったが,せっかくなので何が食べられるのかいろいろ試してみた.私の受けたchemotherapyはCDDP30mg/day5日間,初日にTHP40mg/day併用,季節は夏から初秋だった.
当然,朝9時ごろから夜まで点滴することになるが,悪心・嘔吐は一日中同じ程度ではなく,CDDP点滴終了後から2時間後までと,キレート剤静注直後がもっとも強い.悪心は空腹時のほうが軽く,朝食を食べた日はつらい目にあった.また,嗜好の変化もあり,ご飯とタンパク質の匂いでは吐き気を催した.ユリと化粧品の匂いはほとんど拷問だった.悪心が軽快したのは夜中すぎからCDDP点滴終了時ごろまでで,食品を選べればかなり食べられた.何度か試して,比較的よかったのは次の方法だった.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.