発行日 2000年3月20日
Published Date 2000/3/20
DOI https://doi.org/10.15106/J03022.2000167656
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症例は31歳男性で,3年ほど前から右母趾爪甲下に腫瘤が出現し,自覚症状なく放置していたが徐々に増大したため近医皮膚科の紹介で来院した.一般血液・尿検査は正常で,右母趾のX線像で骨には異常を認めなかった.伝達麻酔下に抜爪し,爪床を切開した後に周囲の癒着部を剥離して腫瘤を摘出した.腫瘤は1.8×1.3×1.2cm大で,黄白色調で弾性軟であった.病理組織学的所見により本症例は粘液腫と診断され,現在のところ再発は認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2000