研修病院ガイド
淀川キリスト教病院
池永 昌之
1
Masuyuki Ikenaga
1
1淀川キリスト教病院内科
pp.917
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900296
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研修内容
典型的な大阪の下町の顔をもった阪急淡路駅を降りて,しばらく歩くと,オレンジ色の屋根を持ったわたしたちの病院,淀川キリスト教病院が見えてきます.新しくなった病院の玄関を入ると,いたるところに掲げられた額があるのに気づきます.「からだとこころとたましいが一体である人間(全人)に,キリストの愛をもって仕える医療」これがわたしたちの病院の精神です.まだ,ここ淡路で十分な医療を受けることができなかったころ,アメリカのミッションの援助によって建てられた精神は,今も変わらず残されています.
1990年600床(うち内科250床)に増床し,大規模病院に成長したこの病院は,現在,内科1日平均外来数約500人,内科医師数33名(部長6名,医長10名,医員5名,4年目以下研修医12名)と戦力を充実させ,日常診療に当たっています.臨床研修は細かいところまでは詳しくは決まってはいませんが,希望により,各科ローテーション,内科ストレート研修など,各人の希望になるべく沿うようにできるようです.また,内科については各専門科はきびしく分けられてはおらず,内科各専門グループとして,各々の部長,医長を中心に診療に当たっています.したがって,研修医も3年目まではある特定の疾患のみを受け持つのではなく,common diseaseから特殊疾患まで幅広い疾患を,各専門の部長,医長と共に研修するようになっています.
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