特集 母と子の血液型
淀川キリスト教病院におけるRH陰性妊婦の取扱いについて
河辺 敬三
1
1淀川キリスト教病院産婦人科
pp.18-23
発行日 1968年10月1日
Published Date 1968/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203633
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近年,母子間血液型不適合によると考えられる新生児重症黄疸が注目され,それにより起こる脳性麻痺,さらには不幸な転帰をとって来た新生児が,交換輸血により救い得ることが次第に認識されるにつれて,わが国においてもRH陰性の血液型の発見が多々見られ,特に妊婦の間でその認識が高まりつつあることは非常に喜ばしいが,一方いまだにその正確な理解や妊婦の取扱い面,ひいては治療面での態勢が十分にととのっていない現状であります.われわれは,第1表にしたがって,現在われわれの病院におけるRH陰性妊婦の実態とその問題点につきのべ,ご参考に供したいと思います.
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