Drug Information 薬を安全,有効に使うには・9
抗生物質製剤による激症大腸炎
高橋 隆一
1
Ryuichi Takahashi
1
1国立東京第二病院
pp.914
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900294
- 有料閲覧
- 文献概要
抗生物質製剤による激症大腸炎の報告は,はじめリンコマイシン,クリンダマイシンなどで報告されて注目された.激症大腸炎のタイプとしては,偽膜性大腸炎と出血性大腸炎がある,原因となる抗生物質製剤としては,ペニシリン系とセフェム系のように広域スペクトルの製剤が多いが,抗生物質製剤の大部分に報告がある.したがって抗生物質製剤使用中に激症大腸炎を認めた場合には,使用を中止して治療を行うべきである.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.