発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2001179438
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症例は41歳女性で頻回の血性下痢を主訴とした.注腸検査および大腸内視鏡検査を施行し全大腸炎型潰瘍性大腸炎と診断した.サラゾスルファピリジン(SASP)の3g/日投与で症状は軽快し臨床的に寛解と判断した.3年後,腹痛と頻回の下痢が出現し,潰瘍性大腸炎の再燃と診断しSASPの再投与を行った.症状は改善傾向になくマサラジンに変更したが症状の増悪を認めた.重症型と診断し,絶食末梢輸液で強力ステロイド静注療法を開始したが改善が認められなかった.手術体制をとった上で中心静脈栄養のもとでメチルプレドニゾロンによるステロイドパルス療法を開始した.症状の増悪はなく,開始後37日目に退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2001