パソコンを診療に活用しよう・9
健康管理情報システムを構築する(その1)
吉本 正博
1
Masahiro Yoshimoto
1
1吉本医院
pp.910-911
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900292
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健康増進に役立つ健康診断に
1989年6月30日に労働安全衛生規則が改正され,雇用時および,35歳,40歳以上の人については,従来の検診項目に加え,血色素量,赤血球数,GPT,GOT,γ―GPT,T-Cho,TG,心電図検査を行うこととなった.高齢労働者の増加に伴い,成人病を持つ労働者が増えており,成人病予防が重要な課題となってきたためである.
労働者の健康増進に役立つ健康診断とするには,各事業所で保存が義務づけられている「健康診断個人表」のほかに,各受診者の手元にも医師のコメントを記載した「健康診断結果報告書」を届け,適切な健康指導を行う必要がある.経年変化を追うことが容易であること,手書きよりプリンタで印刷した報告書の方が,見やすく読んでもらえることなどを考慮すると,健康診断の件数の多い診療所では,パソコンを利用した健康管理情報システムがあっても良いのではないか.
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