読者フォーラム
コレスポンデンス
佐藤 元美
1
1岩手県立久慈病院第3内科
pp.53-54
発行日 1991年4月15日
Published Date 1991/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900018
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「JlM」準備号を読んで
私たち内科医は,複雑な病歴や病状を呈する患者を診療するとき,患者の全体像を統合し理解しようと努めている.しかし,現実的には得意な分野と不得意な分野ができてしまうことが多い.また,相当な時間を費やすことも少なくない.
52歳女性.1955年頃に動悸,全身倦怠感,全身の筋力低下,呼吸困難感などが出現し,関東の大学病院を転々とするが診断が確定しなかった.筋生検では神経,筋疾患が否定された.その後も症状は寛解と増悪を繰り返し,時には1年以上歩行ができない期間もあった.1986年からは,地元大学病院の心療内科に入院し,ヒステリーの診断で治療を受けていた.
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