読者フォーラム
par avion 海外便り
松村 理司
1
1市立舞鶴市民病院内科
pp.55
発行日 1991年4月15日
Published Date 1991/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900019
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医師と患者が合意する医療
こちらからの発信の要旨は,次のようだった.
「最近,わが国でも,インフォームド・コンセントが急速に話題になっている.従来の医師から患者への一方通行型の医療ではなく,両者合意型の医療のほうが望ましいとされるようになってきた.しかし,特に不治の病の場合は,その移行速度は緩やかで,道程は起伏に富むと推測される.なぜなら,そういう場合にも患者の知る権利のほうが医者の善意のパターナリズムに優先するという考えは,西洋流の近代的自我の伝統に裏打ちされたものであり,わが国の文化の型には乏しいからだ.」
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