What's your diagnosis?[142]
研修医も負けていない
田村 太一
1
,
味生 洋志
1
,
名倉 功二
1
,
田中 孝正
1
,
藤本 卓司
1
1市立堺病院総合内科
pp.883-886
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414200002
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
病歴
患者:83歳,男性.
主訴:意識消失.
現病歴:来院当日午前9時半から陶芸教室に参加.昼12時頃,片付け後にイスに座り休憩していた際,ふらつきを自覚し直後に意識を消失した.偶然血圧計があり周囲の人が測定すると78/36mmHgであり,救急要請.意識消失時から周囲の人が崩れ落ちないよう坐位のまま支えていた.救急隊到着後,臥位にして間もなく意識を完全に回復.意識消失時間は20分程度.強直間代性痙攣なし.当院到着時に茶色便の失禁あり.来院1週間前から水様下痢便,食事摂取量低下,体重減少(70kg台後半→73kg)あり.
既往歴:40年前,多発脳梗塞.20年前,糖尿病.15年前,十二指腸潰瘍.10年前,脂質異常症,高血圧症,前立腺癌.5年前,両側内頸動脈狭窄.
生活歴:ADL自立.妻と2人暮らし.喫煙は1日3本(20〜25歳当時).飲酒は日本酒1合/週.
内服:アムロジピン5mg,ドキサゾシン2mg,イミダプリル5mg,アスピリン100mg,シロスタゾール200mg,グリメピリド1mg,アトルバスタチン10mg,ランソプラゾール30mg,ナフトピジル25mg,デキサメサゾン1mg.
ROS陰性:頭痛,胸痛,冷汗,動悸,腹痛,嘔気・嘔吐,便秘,黒色便,意識消失前の便意・尿意,意識回復後の見当識障害.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.