Correspondence
ナースプラクティショナー制度確立のために医介輔制度の研究を~日本のプライマリ・ケアのために
若林 崇雄
1
1札幌医科大学臨床研修センター/地域医療総合医学講座
pp.562-563
発行日 2014年6月15日
Published Date 2014/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103253
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アメリカ・ナースプラクティショナー(以下NP)学会によると,NPとは「プライマリ・ケアもしくは専門的な医療を外来,病院,または介護施設で提供する有資格者であり,独立した医療提供者」と定義されている1).日本でもNP設置に関する議論は始まっている.2010年に「チーム医療推進会議」が設置されて以降議論が進み,今年の通常国会において医療法等の改正を通じ,特定行為に関わる研修制度が創設される見通しで,特定行為研修が早ければ2015年度に開始される予定である.
NP制度の確立のため,われわれは諸外国の制度とともに,日本における非医師における医療制度の歴史を検証すべきだ.本稿では戦後沖縄の医療を担った医介輔の紹介と医介輔の果たした役割の検証により,今後のNPの役割を検討したい.
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