特集 小児の救急―これがminimum
各論
小児の咳
太神 和廣
1
1おおがチャイルドクリニック
キーワード:
犬吠様咳嗽
,
クループ症候群
,
百日咳
,
誤嚥
,
気管支喘息
Keyword:
犬吠様咳嗽
,
クループ症候群
,
百日咳
,
誤嚥
,
気管支喘息
pp.782-784
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100696
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Case
夜間に急に増悪し,不眠を訴える特徴的な咳の児
患 児:2歳10カ月,男児.
既往歴・家族歴:特記事項なし.
現病歴:前日より咳と発熱がみられていた.受診当日の夜になりケンケンという変な咳をし,息が苦しそうなため某院受診後,紹介にて救急外来を受診した.
現 症:嗄声(+),吸気時に喘鳴あり,肋間・胸骨上窩の陥没呼吸著明,軽度チアノーゼ(+),聴診上ラ音(-).
検査所見:血算・CRP正常,胸部X線には特記所見なし(図1),咽喉頭部X線正面にて声門部の狭窄像(ペンシルサイン)を認める(図2)
経 過:犬吠様咳嗽,嗄声,吸気性呼吸困難,検査所見よりクループ症候群(ウイルス性クループ)と診断,入院・加療(ボスミン吸入,加湿下での酸素投与,輸液)にて軽快,2日後に退院となる.
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