JIM Lecture プライマリ・ケア医だからできる臨床研究入門・1
なぜ,「Practice based research(PBR)」なのか
井上 和男
1
1帝京大学ちば総合医療センター地域医療学
pp.706-709
発行日 2013年8月15日
Published Date 2013/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102944
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◆日常診療で通り過ぎていく傍らに研究テーマがある:「Practice based research」とは?
「あれ,これはどういうことだろう?」,「自分の思っていることと何か違うなあ」など,日常診療でふと気づいた疑問や仮説についてその現場で解明していくことを,「Practice based research(PBR)」といいます.本連載では筆者が地域医療の現場(山村の診療所)で行った,PBRの経験から作り上げた研究手法と,その実践方法(“Inoue Methods”)について紹介します.“Inoue Methods”の基本要素は,単純明快であること,応用性があること,(多忙な現場で)実行可能であること,そして一番大事ですが,楽しいことです.このシリーズの読後には,「自分にもできそうだからやってみよう!」という読者の方々が増えることを目標にしています.
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