特集 症候別“見逃してはならない”疾患の除外ポイント
One more JIM
pp.602-603
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102915
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Q1:較正サイクルre-calibration cycleとは?
A1:“見逃してはならない”疾患を見逃していたかどうかを確認する作業が,生涯学習スタイルとして重要であり,Croskerry氏の提唱する「re-calibration cycle(較正サイクル)またはfeedback sanction(フィードバック制裁)」のスタイルがお勧めである(図).これは,救急や初診外来などの現場で患者さんを診察して,その担当医が自分で臨床的判断を下した患者のその後のアウトカムを積極的に情報収集するというものである.入院させたら入院後どうなったか.たとえば1週間に1回まとめて診察,回診に行くとか,あるいは時間がなければ電子カルテを見て,その後の状態をフォローする,あるいは外来回しにしたら外来でどうなったかを,外来担当の医師に聞いたりするものである.calibrationだけだと「自分の判断は全部正しかった」となって,自身の成長がスローとなるおそれがある.
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