特集 感染症を病歴と診察だけで診断する!
One more JIM
pp.745-747
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103309
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Q1:明らかな月経歴がない場合にも,TSSを疑うべきでしょうか?
A1:わが国の衛生状態からは非月経関連TSSが多いため,発疹の程度にかかわらず高熱や血圧低下がみられ,特にTSS以外の病気とすぐに断定できない時には常に鑑別に入れましょう.TSSを示唆する条件としては,生理中または産後の女性,バリア型避妊用具を使用している女性,術後の患者,水痘または帯状ヘルペスに感染している患者,化学火傷または熱傷の患者などです.また診断基準を満たさなくても,月経周辺期にインフルエンザに似た症状をはっきりと繰り返し認める若い女性で,紅皮症や皮膚剝脱が伴う場合に,軽症状患者が隠れている可能性が十分にあります.
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