特集 今日の外科―連携のための最新知識
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pp.336
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102816
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Q1:MISとは?
A1:MISとは,minimally invasive surgeryの略である.PubMedで検索すると30,000件以上の論文がヒットする.古いものでも1980~90年代とわずか20~30年前の論文であり,それだけこの領域が急速に発展,普及してきたと言えよう.鏡視下手術手技の進歩,新たな手術機器の開発により,確かにアプローチ,アクセスは“Minimally”となってきた.“最小限の創で,最大限の治療効果をもたらす手術手技”を目指し,従来の開腹,開胸手術に対して非劣性であること,さらには優越性を示すエビデンスが求められる.それは,本来のMISの意味である“Minimally invasive”への探求に繋がるものと期待する.外科医は,患者にメスを入れても,正当業務行為により違法性が阻却されており罰せられることはないが,理想的にはこれまでの健康な時と同じQOLが保てるような手術が望ましい.その意味では,“Minimally invasive surgery”でなく“Minimally invasive therapy”と言い換えられる時代が到来するかもしれない.
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