特集 血液疾患ブラッシュアップ
【専門医からのフォローアップ依頼を受ける場合】
慢性ITP(特発性血小板減少性紫斑病)
石原 敏道
1
1勤医協札幌病院内科
キーワード:
ピロリ除菌療法
,
脾摘
,
肺炎球菌ワクチン
,
TPO受容体作動薬
,
免疫グロブリン大量療法
Keyword:
ピロリ除菌療法
,
脾摘
,
肺炎球菌ワクチン
,
TPO受容体作動薬
,
免疫グロブリン大量療法
pp.220-222
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102777
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
「成人特発性血小板減少性紫斑病治療の参照ガイド2012年版」1)によると,米国血液学会によるEBMに基づいたITPの診療ガイドライン2)も踏まえ,ITPの治療開始基準は,「血小板数」と「臨床症状」の両者に重きが置かれている.治療目標は,可能なら,無治療で血小板数が10万/μl以上を維持できることであるが,それにはこだわらず,副作用が少ない最小必要量の薬物療法(維持量),ないし治療中止(休薬)で,血小板3万/μl以上でかつ出血症状がないことを第2の目標とする.図1に参照ガイドに示された治療の流れを示した.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.