Japanese
English
臨床報告・1
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を合併した胃癌の1例
A case report of gastric cancer associated with idiopathic thrombocytopenic purpura
増子 洋
1
,
坂本 隆
1
,
日野 浩司
1
,
斎藤 素子
1
,
藤巻 雅夫
1
,
森岡 尚夫
2
Yo MASUKO
1
1富山医科薬科大学第2外科
2富山県済生会高岡病院内科
キーワード:
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
,
胃癌
,
免疫グロブリン大量療法
Keyword:
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
,
胃癌
,
免疫グロブリン大量療法
pp.1079-1084
発行日 1995年8月20日
Published Date 1995/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901953
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
特発性血小板減少性紫斑病(以下,ITP)は,それ自体治療に難渋する疾患であるが,ITPを合併する症例に対し,外科的手術侵襲を加える場合,術中・術後の出血,創傷治癒の遅延に対し,十分な管理が必要である.また,脾摘はITPに対する治療として確立している.
今回われわれは,20年以上に及ぶステロイド療法にて管理されたITPに合併した胃癌に対し,術前免疫グロブリン大量療法を行い,脾摘および幽門側胃切除術を施行し得た1例を経験したので報告する.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.