特集 実践!家族アプローチ
【ジェネラリストが知っておきたい家族アプローチの基本】
家族をめぐる精神療法―家族療法からのエッセンス
渡辺 俊之
1
1高崎健康福祉大学健康福祉学部社会福祉学科
キーワード:
生物・心理・社会的モデル
,
病いの体験
,
心の家族
,
メディカル・ファミリーセラピー
Keyword:
生物・心理・社会的モデル
,
病いの体験
,
心の家族
,
メディカル・ファミリーセラピー
pp.814-816
発行日 2012年11月15日
Published Date 2012/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102652
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Case
患者:70歳,女性のAさん.昔から頑固で人の世話を受けない性格.離婚して息子と二人暮らし.40歳の息子Bさんは重度の精神遅滞で母親の世話で生活していた.
ある日,Aさんは台所で倒れ,2日ほどして発見された.診断は脳梗塞だが麻痺は軽度.Bさんの担当医からの連絡で筆者が関わり,家族の変化に乗じて,Aさんの家と行政・福祉,10年以上付き合いがなかった姉家族との境界が開くように働きかけた.Aさんの苦労を姉夫婦がいる前で聞き,頑固さの裏側にある孤独感を理解してもらった.地域と親戚が関わるチームができ,Aさんはヘルパーの助けをかりつつ生活を続けている.
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