特集 訪問鞄にスポットをあてる
家族保健指導の基礎—"家族"のもつ意味をめぐつて
田中 恒男
1
1東大医学部公衆衛生看護学科
pp.25-30
発行日 1962年3月10日
Published Date 1962/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202526
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公衆衛生の一番基礎になる単位活動である家族保健指導は,効果の有無で捨てさるべきものではない,ではそのすすめ方は--まず前提となる家族のもつ意味,背景についての理解.訪問鞄もその働きかけに用いられる必要性は大きいと指摘されている.
先日開かれた公衆衛生看護学会では"家族保健指導"についてシンポジウムが行なわれ1)参加した保健婦諸姉の新たな興味と関心をよんだときいている.残念なことに,私はそのシンポジウムをきくことができなかつたが,前々からこの問題に関心をもつているので,ここにその意見をのべてみたいと思う.
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