特集 チームを動かすコンサルテーション
【コンサルテーションの反省例】
<医師-医師>救急外来―下級医から上級医
北川 泉
1
1湘南鎌倉総合病院総合内科
キーワード:
思考過程
,
判断ミス
,
コンサルティーの原則
,
SBAR
,
チーム医療
Keyword:
思考過程
,
判断ミス
,
コンサルティーの原則
,
SBAR
,
チーム医療
pp.194-197
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102439
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Case
熱源不明で来院した高齢男性
非常に救急外来が混雑しており,当直が終わる1時間前の出来事であった.
患者:71歳,男性.当院来院7日前からの高熱あり,その他症状なし.3日前に近医受診し,インフルエンザ迅速検査陰性,WBC 11,000/μl,CRP 11.5mg/dl.クラビットⓇ(500)1錠処方された.その後も37℃から38℃台の発熱あり,当院救急外来受診となった.全身状態は良好であり,vital sign安定.膀胱炎症状なく,背部殴打痛なく,身体所見でもこれといった所見はなかった.胸部X線検査で異常なし,尿検査でもWBC 5~10/一視野であったが,尿路感染症の既往があったことから尿路感染症を疑い,もうしばらく抗菌薬の継続投与方針で帰宅の方針を立てて,上級医にコンサルトを行った.
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