特集 プライマリ・ケア医のための関節リウマチ診療のすべて
【より早期に正確に診断するために】
関節所見のとり方と注意すべき関節外症状
陶山 恭博
1
,
岸本 暢将
1
1聖路加国際病院アレルギー・膠原病科(成人・小児)
キーワード:
小関節
,
DIP関節
,
予後不良因子
Keyword:
小関節
,
DIP関節
,
予後不良因子
pp.746-751
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102008
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関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は現代医学に残された課題のひとつである.「臨床医学の父」であるオスラー博士(Sir William Osler)は“When an arthritis patient walks in the front door, I feel like leaving by the back door.”(「関節炎の患者が正面から入ってくると,私は裏口から逃げ出したくなってしまう」)という言葉を遺している.しかし,幸運にも,メトトレキサートをはじめとしたDMARDs(disease modifying antirheumatic drugs,抗リウマチ薬)や生物学的製剤の登場により,21世紀はRAの早期発見・早期加療が関節破壊を抑制し,さらには寛解にもつながる時代となった.本稿では,RAの早期発見を目指した身体所見,RAをみた時に注意すべき関節外症状を中心にまとめた.
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