特集 プライマリ・ケア医のための関節リウマチ診療のすべて
【より早期に正確に診断するために】
必要な血液検査
山本 万希子
1
1亀田総合病院リウマチ膠原病科
キーワード:
リウマトイド因子(RF)
,
抗CCP抗体
Keyword:
リウマトイド因子(RF)
,
抗CCP抗体
pp.752-754
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102009
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Case
早期関節リウマチと診断された1例
患者:70歳,女性.
既往歴:両膝変形性関節症.
現病歴:3カ月前から起床時に1時間ほど持続する両手のこわばりを自覚.1カ月前からは両手首が痛み始めたため来院.身体診察で両手関節の腫脹・疼痛を認めた.血算に異常なく,ESR 40mm/時,CRP 1.05mg/dl,RF 40IU/ml,抗CCP抗体 580U/ml,ANA 160倍,抗SSA/B抗体陰性,TSH 3.4μIU/ml,fT4 1.37ng/dl,HBsAg(-),HCV Ab(-).本症例は3カ月以上の経過であるため,抗パルボB19-IgMは測定しなかった.
診断:新RA基準1)に照らして,関節リウマチと診断された.抗CCP抗体が高値であり,予後不良群のため積極的な治療が必要である.
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