What's your diagnosis?[72]
念ずれば通づ
深田 唯史
1
,
宮川 卓也
1
,
高木 幸夫
1
1京都民医連中央病院内科
pp.983-985
発行日 2008年12月15日
Published Date 2008/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101567
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病歴
患者:施設入所中の78歳女性.
主訴:入院1カ月前から続く発熱.
現病歴:入院1カ月前から37℃台の発熱があった.近医受診し抗菌薬を処方されたが改善がみられなかったため,入院7日前に当院外来を受診した.発熱以外とくに身体所見はなかった.血液所見WBC 13,100/μl,CRP 20mg/dl,尿所見正常,胸部CTは異常なかった.レボフロキサシン処方され経過観察となったが,その後も37℃台が続いたため精査目的で入院となった.陰性所見:感冒症状,腹痛,下痢・便秘,排尿時痛,頭痛,食欲不振,体重減少,関節痛.
入院後潜在的感染巣の検索目的に腹部CT撮影したところ,放射線科より憩室炎があるが腫瘍の可能性も否定できないため,スクリーニングの必要があるとのコメントをもらう.
既往歴:48歳時に子宮筋腫で全摘術施行.75歳時に第2腰椎圧迫骨折.76歳時に脳梗塞,左大腿骨頸部骨折で人工骨頭置換術施行,関節リウマチ.
内服薬:バイアスピリン®100mg,チザノン®カプセル150mg×2,センナリド®12mg,クリノリル®100mg×2.
生活歴:施設入所中.下肢の筋力低下があり車いすを使用.排便はポータブル使用,夜間はオムツ使用.飲酒喫煙なし.家族歴:特記事項なし.
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