What's your diagnosis?[58]
医者も患者も意識朦朧!?
青松 棟吉
1
,
増田 浩三
1
,
名倉 明日香
1
,
魚津 桜子
1
,
鈴木 富雄
1
,
伴 信太郎
1
1名古屋大学医学部附属病院総合診療部
pp.821-823
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101224
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病歴
症例:43歳,女性.
主訴:発熱,頭痛,倦怠感.
現病歴:1996年より角膜炎を繰り返し,近医にて治療を受けるも改善せず.同じ頃より右聴力低下,めまい,嘔気も頻発するようになった.1997年2月より右聴力低下が進行し,左聴力低下も出現してきたため近医にてプレドニン®(PSL)10~20mg/日の内服が開始された.PSL内服中は角膜炎・聴力低下の改善がみられるが,中止すると増悪するという経過を反復していた.その後,右聴力を完全に消失,2004年には左聴力もほとんど失った.聴力の改善がないため,2005年夏以降PSLは中止されていた.2006年5月に移動性関節痛や頸部から両肩の筋肉痛が出現,8月には37℃台の発熱,頭痛,倦怠感も加わり改善しないため,当院総合診療部を受診した.
既往歴・家族歴:特記すべきことなし.薬物:アデホス®,メチコバール®,補中益気湯®,ゾビラックス®眼軟膏.生活歴:喫煙なし,機会飲酒.
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