コーヒーブレイク
医者は皆ヤブ医者です
板野 聡
1
1寺田病院外科
pp.80
発行日 2009年1月20日
Published Date 2009/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102439
- 販売していません
- 文献概要
私が現在の病院に来てから早21年目に入りました.そうした経験のなかで,10数年前に胃癌で手術をさせていただき,その後は元気に過ごされていた方が,最近になって老衰で亡くなられるということがありました.ふと自分がした手術は何だったのかと虚しくもなり,少し遅れて10数年の時間を過ごしていただけたことに,それでよかったのだと自分を慰めている自分に気づくことにもなりました.
一か所に長くいるということはそういうことなのだと納得させられはしますが,そんなことから,外科医はせめて3,4年は同じ所に勤めるべきではないかと考えています.つまり,同じ所に3,4年いれば,自分がかかわった手術の顛末,うまくいくにせよ悪く経過するにせよ,そのおおよその経過を目にすることができるからです.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.