特集 Generalist必携 睡眠障害へのアプローチ
過眠症
亀井 雄一
1
,
内山 真
2
1国立精神・神経センター国府台病院精神科
2国立精神・神経センター精神保健研究所精神生理部
キーワード:
過眠症
,
睡眠時無呼吸症
,
むずむず脚症候群
,
周期性四肢運動障害
,
ナルコレプシー
Keyword:
過眠症
,
睡眠時無呼吸症
,
むずむず脚症候群
,
周期性四肢運動障害
,
ナルコレプシー
pp.210-215
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101116
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Case
ナルコレプシーと診断された1例
患者:24歳,男性
家族歴:従兄弟に過眠症
現病歴:高校生くらいから,授業中によく居眠りをしてしまうようになった.耐えがたい眠気で,試験中にも眠ってしまうことがあり,病院を受診した.眠気は発作的であるが,昼休みなどに10分くらい仮眠をとるとすっきりする.夜間8時間ほどよく眠った次の日も眠気の状態は変わらない.やせ形の体型をしており,家族に聞いたところ,いびきなどもなく,夜間熟睡できないこともないという.TV番組をみて大笑いした時などに,顔の筋肉がだらんとなってしまうことがあったという.睡眠発作と情動脱力発作が認められ,臨床的にナルコレプシーと診断された.
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