特集 Common Diseaseの診断・治療の新しい常識
ガイドラインをふまえた日常診療
関節リウマチ
三森 明夫
1
Akio Mimori
1
1国立国際医療センター膠原病院
キーワード：
朝のこわばり
,
6週間以上の関節腫脹
,
腫脹関節領域の分布
Keyword:
朝のこわばり
,
6週間以上の関節腫脹
,
腫脹関節領域の分布
pp.684-687
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101002
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Case
数カ月前から生じた多発関節痛
患者：40歳，女性．
家族歴：とくになし．
現病歴：4カ月ほど前から両膝を重く感じ，曲げると鈍痛がある．その後，左右の手・MCP（中手指節）・PIP（近位指節間）各関節に痛みを生じ，朝は指がこわばって開きにくい．最近は歩くと足底が痛い．
診察所見：右手関節，右示指MCP関節，左小指MCP関節に腫脹を認める．腫れてから2カ月は経つらしい．指のこわばり感は起床後2～3時間で緩和するとのことである．足底はMTP（中足趾節）関節に圧痛があるが，腫脹は明らかでない．体温36.8℃，頸部リンパ節腫脹なし，心音正常，ラ音は背下部も含めて聴取しない．
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