臨床実習サブノート 歩行のみかた・4
関節リウマチ
水澤 一樹
1
Kazuki Mizusawa
1
1新潟県立新発田病院リハビリテーション科
pp.632-635
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200928
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関節リウマチの概要
関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は結合組織に炎症を来す全身性疾患です.関節滑膜に炎症が生じ,炎症性肉芽である関節パンヌスによって関節軟骨や骨が分解され,関節破壊が生じます1).そのため関節変形,疼痛,腫脹,朝のこわばりなどが主な症状として生じます.ただしRAは全身性疾患なので,関節以外にも多様な症状を呈します.また薬剤が病態に及ぼす影響は大きく,歩行能力を評価する際には薬剤の使用状況の把握が重要です.メトトレキサートを代表とする疾患修飾性抗リウマチ薬(disease modifying anti-rheumatic drugs:DMARDs)や腫瘍壊死因子(tumor necrosis factor:TNF)阻害薬に代表される生物学的製剤は特に注意を要します.
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