特集 Common Diseaseの診断・治療の新しい常識
ガイドラインをふまえた日常診療
高血圧症
高橋 伯夫
1
Hakuo Takahashi
1
1関西医科大学臨床検査医学/循環器科
キーワード:
高血圧
,
自覚症状の逆説的解釈
,
降圧療法の適応
Keyword:
高血圧
,
自覚症状の逆説的解釈
,
降圧療法の適応
pp.670-673
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100999
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Case
早朝高血圧の1例
患者:72歳,男性.
家族歴:父親および兄弟に高血圧あり.父親は脳卒中で死亡.
現病歴:約20年前から高血圧の治療中であったが,5年前に脳梗塞に罹患し,右の不全麻痺を残して軽快している.最近,購入した家庭血圧計で起床後1時間以内に血圧を測定すると,しばしば200/100mmHg程度の高血圧を認める.昼間は140/90mmHg程度である.
治療:それまでCa拮抗薬とACE阻害薬で治療を受けていたが,少量の利尿薬と眠前にα1遮断薬を追加して投与したところ,早朝高血圧は著明に改善し,昼間の血圧も良好にコントロールできた.
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