特集 Common Diseaseの診断・治療の新しい常識
ガイドラインをふまえた日常診療
小児気管支喘息
大矢 幸弘
1
,
野村 伊知郎
1
Yukihiro Ooya
1
,
Ichirou Nomura
1
1国立成育医療センター第1専門診療部アレルギー科
キーワード:
エビデンス
,
環境整備
,
吸入ステロイド薬
,
コントローラー
,
レリーバー
Keyword:
エビデンス
,
環境整備
,
吸入ステロイド薬
,
コントローラー
,
レリーバー
pp.664-668
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100998
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わが国における小児気管支喘息の有病率は,この30年間増加の一途をたどり,アトピー性皮膚炎と同様に,小児のcommon diseaseの1つになっている.その一方で,かつては個々の医師による名人技に依存した小児喘息の治療は,ガイドラインが策定されevidence-based practiceが広まりつつあり,入院を必要とする重症患者が減って外来でコントロール可能な患者が増えている.
ここでは,2002年に大幅に改定された日本小児アレルギー学会による『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン』の内容を中心に,今日の小児喘息治療のミニマムエッセンスを述べたい.
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