発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006320899
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血液検査,生理機能検査や画像診断などにより,高血圧合併症の早期診断あるいはハイリスク群の選別が可能になってきた.脳においては,頭部CTあるいはMRI検査による無症候性脳血管障害の有無を確認することが,早期診断にも予後推定にも有用である.心臓障害の早期診断においては,左室肥大の初期像を捉えるには心エコー検査がもっとも鋭敏で,経過観察にも非常に有用である.同時に,心機能の評価も可能である.尿中微量アルブミン排泄量測定は腎障害の早期診断にも,心血管合併症の強い予測因子としても利用可能である.頸動脈エコー,上下肢血圧比(ABPI),脈波伝播速度(PWV),augmentation index(AI),血管内皮機能や高感度CRP測定が,動脈硬化の診断,ハイリスク群の選別に利用されている
©Nankodo Co., Ltd., 2006