EBM時代の生薬・方剤の使い方 [第7回・方剤編]
小柴胡湯
岡 博子
1
Hiroko Oka
1
1大阪市立総合医療センター消化器内科
pp.620-622
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100989
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小柴胡湯は,古代中国の『傷寒論』を出典とする処方の名称で,柴胡・甘草・人参・大棗・黄芩・生姜・半夏の7種類の生薬の合剤であり,本邦では慢性肝疾患に対して最も一般的に使用されてきた漢方薬である.
構成生薬や含有化学成分についての薬理学的研究は詳細になされ,その報告もきわめて多数みられるが,EBMに基づいた臨床的な研究となるとあまり多くはないようである.本稿では,そのなかの代表的な報告について紹介したい.
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